FX取引での追証って何?
FX取引で損失により証拠金が不足した際に、追加で入金を要請される証拠金のことを指します。口座の資産が減少した際に、取引を続けるために必要な費用です。
追証を受けないためにはどうするの?
証拠金維持率を高く設定しておく必要があります。大まかにいえば、入金資金は多く、少額取引すれば証拠金維持率を高くできます。
本記事では、証拠金維持率の定義、証拠金維持率の目安、ロスカットの事例、ロスカットを回避する対応など具体例を交えて解説します。
FXにおける証拠金維持率とは
FXの証拠金維持率とは、取引に必要な証拠金(必要証拠金)に対する純資産(有効証拠金)の割合を指します。
具体的には、以下の計算式で求められます。
証拠金維持率=(有効証拠金/必要証拠金)×100
◎有効証拠金: 口座内の残高に未決済の損益を加えた金額です。含み益が増えると有効証拠金が増加し、含み損が増えると減少します。
◎必要証拠金: 取引に必要な金額で、為替レートや取引数量、レバレッジによって変動します。
例えば、米ドル円=150円、1,000通貨、レバレッジ1倍で取引する場合の必要証拠金は15万円です。
口座に入金した有効証拠金が60万円の証拠金維持率は以下の通りです。
証拠金維持率={60万円(有効証拠金)/15万円(必要証拠金}×100=400%
証拠金維持率が高いほど、口座に余力があることを示し、低いほどロスカットのリスクが高まります。
ロスカットは、証拠金維持率が一定の水準以下になると自動的にポジションを清算する仕組みです。
取引通貨単位を増やすと証拠金維持率も低くなります。
取引通貨単位 | 必要証拠金 | 証拠金維持率 |
1,000通貨 | 15万円 | 400% |
2,000通貨 | 30万円 | 200% |
3,000通貨 | 45万円 | 133% |
4,000通貨 | 60万円 | 100% |
5,000通貨 | 75万円 | 80% |
大半のFX業者は証拠金維持率が100%でロスカットされますので、100%よりも高く少し余裕をもった証拠金を維持することが重要です。
トレードの際には証拠金維持率の変化を注意深く監視しましょう。
FXにおける証拠金維持率の目安
1987年のブラックマンデー以来に発生した2024年8月の大暴落を例に検証してみます。
当時、数日間で161円から141円まで約20円の下落がありました。
この事例を元に、以下の条件で取引した場合の損失金額と証拠金維持率をシミュレーションします。
- 有効証拠金:60万円
- 取引通貨単位:2,000通貨
- 証拠金維持率:200%
- 損失金額:20円(下落幅)×2,000通貨(取引通貨単位)=4万円
- 証拠金維持率:{60万円-4万円(有効証拠金)/30万円(必要証拠金}×100=187%
上記の条件であれば、ロスカットを受けずに取引継続可能です。
米ドル円=150円、取引通貨単位1,000通貨の場合における証拠金維持率とレバレッジの関係を以下に示します。
レバレッジ | 口座資金 | 証拠金維持率 |
1倍 | 60万円 | 400% |
2倍 | 30万円 | 200% |
4倍 | 15万円 | 100% |
8倍 | 7万5千円 | 50% |
証拠金維持率200%以上を保つには、レバレッジ2倍までに抑える必要があります。
証拠金維持率を意識して、レバレッジ設定や入金量の調整が必要です。
FXにおけるロスカットになる事例
FXにおけるロスカットが発生する事例をいくつか紹介します。
1.ハイレバレッジでの大幅な相場変動
ハイレバレッジを使用している場合、急激な相場変動によりロスカットが発生することがあります。たとえば、円高や円安の急激な変動で証拠金維持率が下回ると、ポジションが強制的に決済されます。
2.予想外の経済指標発表
経済指標発表時に相場が急変することがあります。たとえば、雇用統計や中央銀行の金利発表などが影響を与えることがあります。これにより、証拠金維持率が一定の水準を下回ると、ロスカットが発生する可能性が高まります。
3.証拠金不足
ポジションを保有している際に証拠金が不足した場合、ロスカットが発生します。証拠金維持率が一定の水準を下回ると、FX業者によってポジションが自動的に決済されます。
4.急激な相場変動による追証
追証は、証拠金維持率を下回ることで発生します。相場が急激に変動した場合、追証を回避できずにロスカットが発生することがあります.
5.通貨ペアのスワップポイント逆転
スワップポイントは通貨ペアの金利差により発生しますが、逆転することで証拠金維持率が一定の水準を下回ると、ロスカットが引き起こされることがあります。
これらの事例を避けるためには、適切な証拠金管理とリスク管理が重要です。
FXにおけるロスカットを回避する対応
FXにおけるロスカットにならない対策として、証拠金維持率を高く設定します。
FX取引において証拠金維持率を高く保つためには、以下のポイントを意識してください。
これらのポイントを意識して、ロスカットを避けるためのトレードを行いましょう。
これらのポイントを意識して、証拠金維持率を適切に管理しましょう。
証拠金維持率を高く設定できるおすすめのFX業者
証拠金維持率を高く設定可能なおすすめのFX業者は【松井証券 FX】です。
【松井証券 FX】は、取引通貨単位が1通貨から可能なため、少額資金でも高い証拠金維持率を実現でいます。
初心者のうちは、トレードに慣れることを優先し、最低取引通貨単位の1通貨からはじめるのがおすすめです。
【松井証券 FX 100円から取引できる少額取引が最大の魅力】
松井証券 FXは、取引通貨単位1通貨から150円程度の資金で取引スタートできます。老舗証券会社による手厚いサービスを受けられ、初心者におすすめです。
まとめ
FXにおける証拠金維持率を高く設定することの重要性を解説しました。
以下に本記事のポイントをまとめます。
- 証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金(口座資金※含み損益あり)の割合
- 証拠金維持率の目安は200%以上
- 証拠金維持率を高く保つためには、レバレッジはmax3倍まで
- 証拠金維持率を高く保つためには、損切ルールを設定する
- 証拠金維持率を高く保つためには、相場変動を予測する
- 証拠金維持率を高く保つためには、余裕を持った証拠金の入金
- 証拠金維持率を高く保つためには、エントリー回数を管理する
- 証拠金維持率を高く保つためには、ポジションあたりのロット数を減らす
- 証拠金維持率を高く保つためには、松井証券 FXがおすすめ
証拠金維持率を高く保つことで、ロスカットのリスクを軽減でき、安心して取引できます。
本記事の証拠金維持率の目安を参考にして、あなたがFXで安全に稼ぐ取引できれば幸いです。
証拠金維持率200%以上を目安に、少額取引の安全な取引から始めてみてください。
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